の実測データにもとづく記事
鹿児島県でオンコールなしの看護師求人はどれくらいある?
鹿児島県の看護師求人のうち「オンコールなし」は87件で、全体(1,220件)の7%(2026-W29時点の実測)。月収中央値は21.0万円で、全条件(21.0万円)との差は+0.0万円 — 実測上、ほぼ変わりません。

家にいるのに、家にいない。それがオンコールです。
お風呂に携帯を持ち込む。晩酌をやめる。子どもと出かけていても、頭の片隅に病棟がある。オンコール手当は数千円。でも売っているのは「何もない夜」ではなく、オフの日の心の自由です。その値段として妥当でしょうか。鹿児島県で、この待機から降りる選択肢がどれだけあるか。実測はこうです。
実測サマリー(2026-W29時点)
求人件数のくらべ
月収中央値のくらべ


鹿児島県の「オンコールなし」の現在地
「オンコールなし」を明示する求人は87件、全体の7%。正直、多くはありません。ただしこれは「明示している求人」だけの数字です。外来・クリニック・健診センター・企業内など、構造的にオンコールが発生しにくい職場を軸に探すと、明示求人の外側にも道があります。病棟でも配属や家庭事情での免除交渉は珍しくありません。
給与は、オンコールなし求人の提示月収中央値21.0万円に対し全体が21.0万円、差は+0.0万円。待機手当を失う分は、募集提示額の段階ではほぼ相殺されています。「手当がなくなるから損」という計算は、実測では成立していません。
オンコールが構造的に発生しない職場を知っておく
「オンコールなし」と明示された求人を待つより速いのが、そもそも夜間対応が構造的に発生しない職場を狙うことです。外来・健診センター・献血ルーム・保育園・企業内(産業看護)・デイサービスは、業態として夜がありません。病棟系でも、回復期・慢性期・精神科の一部など緊急対応の頻度が低い領域は、待機の運用が軽い傾向があります。逆に訪問看護は「オンコールあり」が基本形に見えますが、実際はステーションごとに、なし・当番制・管理者のみ、と運用が割れています。募集要項で分からなければ、面接で「先月の呼び出しは何回でしたか」と実績を聞くのが確実です。
同じ条件でも提示額には幅がある
知らないと損をする数字を、ひとつだけ挙げます。鹿児島県の「オンコールなし」求人の提示月収は、いちばん低いもので17.0万円、いちばん高いもので38.0万円。同じ「オンコールなし」という働き方でも、これだけの幅があります。
もし相場(中央値21.0万円)を知らないまま、最初に目についた求人で決めてしまい、それが下限に近い提示だったら — 中央値との差は月4.0万円、年間では約48万円を、知らないうちに手放す計算になります。もちろん給与は経験や施設形態で変わるので、高い提示が常に取れるわけではありません。それでも「自分の県の相場を知ってから選ぶ」だけで、この幅の下側を無自覚に掴むことは避けられます。
さらに全国で見ると、鹿児島県の「オンコールなし」の月収中央値(21.0万円)は全国水準(24.0万円)より3.0万円低い位置にあります。県を出る・出ないはお金だけで決める話ではありませんが、「知らずに比較の土俵にすら載せなかった」のと「知ったうえで地元を選んだ」のとでは、同じ選択でも納得感がまるで違います。
オンコールの実態を、制度から一度整理する
オンコール(待機)は「勤務」と「休み」の間にある曖昧な時間です。一般に、自宅待機で行動の自由がある程度あれば労働時間ではなく、待機手当(1回数百円〜数千円の幅)で処理されます。問題は金額より設計です。駆けつけ時間の指定(30分以内等)が厳しいほど行動は制限され、「休みなのに休めない」の度合いが上がります。
確認すべきは3点——①月の待機回数の実績(規定でなく先月の実数)、②実際に呼ばれた回数(待機が多くても出動ゼロなら負担感は別物)、③翌日の勤務調整があるか(深夜出動の翌朝が通常勤務なら、実質の連続勤務です)。この3つを面接で聞いて言葉に詰まる施設は、待機の運用が属人的である可能性が高い。数字で答えられる施設を選んでください。
読者からよくある質問
訪問看護に興味がありますが、オンコールが怖いです。
ステーションによって「オンコールなし」「当番制(月数回)」「管理者のみ」と運用が分かれます。規模が大きいステーションほど当番の頻度は下がる傾向。訪問看護そのものを諦める前に、オンコール体制で絞って探す価値があります。
待機手当が安すぎる気がします。相場はありますか?
手当額は施設差が大きく、公的な標準額はありません。金額の妥当性は「拘束の強さ」とセットでしか判断できません——駆けつけ30分指定で数百円なら割に合わず、実質自由で数千円なら悪くない、という見方です。
今の職場でオンコール免除は交渉できますか?
育児・介護等の事情があれば、配属変更や免除が通る例は一般にあります。ただし「免除者への業務の寄せ」が起きる職場では気まずさが残るのも実情。交渉と転職の両にらみで、この記事の件数(選択肢の量)を交渉材料として持っておくのが強い立ち回りです。
オンコールなしへの移行・3つの現実的ルート
ルートA: 職場ごと変える——外来・健診・企業などオンコール自体が無い業態へ。一番確実で、給与の実測(この記事の数字)が判断材料になります。ルートB: 同業態でステーションだけ変える——訪問看護なら「オンコールなし/当番制」のステーションへ横滑り。経験がそのまま活き、収入も落ちにくい。ルートC: いまの職場で免除交渉——育児・介護等の事情があれば通る例は珍しくありません。交渉時は感情でなく「代替案」(平日の残業対応は引き受ける等)をセットで出すのが定石です。
どのルートでも、鍵は「待機の値段」を自分の言葉で言えることです。月◯回の待機で手当◯円、引き換えに失っている夜の自由が◯時間——この計算を持って動く人は、面接でも交渉でも強い。
今日、これだけやってください
最後に、はっきり勧めます。直近1ヶ月のオンコール待機日数を数えて、「携帯を気にしなくていい夜」がいくらで売られているか自覚してください。その値段に納得できないなら、選択肢は上の件数だけあります。この数字は毎週更新されます。つまり、いま画面に出ている相場はいまの相場です。「いつか転職するかもしれないから、そのとき調べよう」では、そのときの自分は今日のあなたと同じくらい疲れていて、同じように後回しにします。相場を知るだけなら、失うものは何もありません。
あわせて読む
集計と表示のルール(透明性)
当サイトは調査対象の大手求人検索サイトの検索結果表示値を加工せずそのまま掲載します。件数が少ない条件も含め、収益に不利な数字も曲げません。給与の正規化ルール: 月収は求人票の「月給」表記(基本給+固定手当。賞与・夜勤手当等の変動手当は別)、年収は求人票の「年収例」表記(賞与込みの提示が一般的)をそれぞれ表示形態のまま集計しており、月収と年収を相互換算していません。表記が混在する求人は換算せず集計から除外しています。
募集終了の扱い: 本ページの件数は観測時点の検索結果表示値であり、観測後に募集終了した求人を遡って除外しません(時点スナップショット方式)。最新の募集状況はリンク先のソースで必ず確認してください。
公的統計との関係: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(e-Stat)の給与額は在職者の実支給額(賞与込み換算・全施設調査)であり、本ページの求人票ベースの参考値(募集時提示額・掲載求人の全数集計)とは定義が異なるため、単純比較はできません。e-Stat公表値の自動併記はAPI接続後に追加予定です。
求人1件の定義・給与参考値の意味など、集計ルールと取得記録の詳細はデータ定義ページを参照してください。次回更新予定: 翌週の定点観測後(週次観測・月次で時系列集計)。
運営とコンプライアンス
当サイトは統計・分析情報の提供のみを行い、個別の求人情報の収集掲載・職業紹介・応募の取次は行いません。データの取得方法と定義はデータ定義ページに明記しています。掲載内容に関するお問い合わせ・訂正依頼・苦情はサラリー編集部(contact@sarary.com)までメールでお寄せください。当サイトは閲覧にあたって氏名・連絡先等の個人情報を取得しません。
免責
当サイトは求人紹介・職業紹介事業者ではなく、公開求人検索結果の件数・条件を情報として提供するものです。応募の仲介・あっせんは行いません。合否・採用可否は各企業の個別選考によります。本記事は一般的な情報提供であり、特定の結果を保証するものではありません。
よくある質問
- 鹿児島県の「オンコールなし」求人は今後増えますか?
- 予測は行いません(実測のみ)。直近の実測では前週比±0件です(前回=87件)。求人の入れ替わりによる週次変動を含みます。
- オンコール手当はいくらが相場ですか?
- 日本看護協会「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査」では、病院の平日・待機のみの手当は1回平均2,292円、訪問看護ステーションの待機は1晩平均2,353円でした(いずれも手当が支給される施設での平均・会員中心の調査)。一方で電話対応があっても手当0円の訪問看護が29.3%あるなど施設差が大きい項目です。金額と、待機の拘束度(駆けつけ時間の指定など)のバランスを面接で確認してください。
- 訪問看護はオンコール必須ですか?
- ステーションによります。オンコールなし・当番制・免除交渉可など運用は分かれており、「訪問看護=必ずオンコール」ではありません。
- この給料の数字は信用できますか?
- 掲載中の全求人の給与表記を全数集計した実測値です(推計・手入力なし)。ただし募集時の提示額であり、実際の支給額とは異なりえます。
この記事の数字について
本記事の数値はすべて、サラリー編集部がスクリプトで週次定点観測した実測値です(手書き・推計なし)。 データ取得日: 2026-07-14T12:30:03.304124+00:00(観測週 2026-W29)。出典: 大手求人検索サイトの公開検索結果(詳細はデータ定義参照)。 集計ルールはデータ定義ページを参照してください。










